2007年12月 1日
師走入り 嬉しい三題噺
早いもので、もう師走。今年もあっという間にカレンダーの最後の一枚を残すのみとなりました。その師走入りの日の嬉しい話を三つ。
一つ目は、氏神社での還暦祝い。私の地元では毎年末、五五(25歳)、初老(42歳)、還暦(60歳)にあたる氏子が神社に集い、歳祝いと厄落としのお祓いを受けるのが恒例となっています。今年還暦を迎えた私も参列し、久し振りに同級生の面々と再会して子供時代の思い出話に花を咲かせました。とりわけこの神社はもっぱら私たちの遊び場であり、境内でチャンバラごっこや鬼ごっこをして走り回ったこと、参集殿で馬跳びをして叱られたことなどが、懐かしく思い出されます。そんなふうに子供のころからなじみ深かった神社に、こうして元気で還暦を祝っていただくことの有り難さを、しみじみと嚙み締めたひと時でした。
二つ目。能登で「天平太鼓」として活躍されている高柳常栄さんが(写真1,2)、一ヶ月後の年明けを控え、正月の神棚に飾る蓬莱紙を届けてくださいました。高柳さんは今年72歳。40代のころから独学で蓬莱紙づくりを習得し、今ではカルチャーセンターで切り絵教室を開くほどの腕前になった人です。小刀で一枚一枚和紙を切り抜いた蓬莱紙には、来年の干支であるネズミと大黒様、「福寿」「家内安全」の文字が描かれています。ことに大黒様の福々しい笑顔はいかにもたくさんの福を運んで来るようで、来年も良い一年になりそうです。高柳さん、ありがとうございました。
三つ目。毎年末に必ず顔を見せてくれる兵庫の「天元太鼓」の玉田文也さんと今井進さんが、今年も二人そろって来社されました。一年ぶりに膝を交えて四方山話。永年変わることのない温厚なお人柄の二人との語らいは、慌ただしい年の瀬の夕暮れをゆったりと心豊かなものにしてくれました。どうか来年もますますのご活躍を。
12月1日、土曜日。「人の情け」あってこそ我も生かされているということを、しみじみと実感した一日でした。
(写真 1)
(写真 2)
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