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2008年2月20日

元気をくれた奈良への配達


 先週は長いおつきあいのある奈良の二つの太鼓チームに太鼓の配達に出かけました。朝7時に会社を出発し、北陸道から名神、近畿、西名阪自動車道を乗り継ぐこと約6時間。最初にお邪魔したのは広陵町の「舞太鼓 飛鳥組」さん。久し振りにお会いした飛鳥さんと高司まゆさん(大太鼓曲『百花の乱』の作曲者)は、前日に開催されたという大坂でのコンサートの疲れもみせず、満面の笑顔で私共と3尺1寸の大太鼓を迎えてくださいました。清々しく掃き清められた玄関から道場まで凜とした空気はいかにも律儀な飛鳥さんらしく、海外での太鼓の状況などもうかがいながら、大変気持ちの良いひと時を過ごさせていただきました。

 次に向かったのは、歴史深い明日香村を拠点とする「和太鼓 倭」さん。倭さんは一年の3分の2ほどを海外公演に費やしている行動派のチーム。この日は代表の小川さんの奥様はじめ留守を守る皆さんにお目にかかり、家族的な雰囲気の中で太鼓談義に花を咲かせました。

 今年は年頭に、時間の許す限り配達に出ることを心に期したこともあり、これからも各地に出向いてたくさんの皆さんと語り合いたいと思っています。生の声を聞き、間近に拝見する笑顔は、何よりも私を元気づけてくれることをあらためて感じた一日でした。

飛鳥組の皆様
飛鳥組の皆様

倭の皆様
倭の皆様

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2008年2月12日

和太鼓でグラミー賞を受賞


 2月10日、アメリカ音楽界最高の栄誉である第50回グラミー賞の授賞式がロサンゼルスで開かれました。式では最優秀レコード賞、最優秀アルバム賞、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞の主要4部門とともに、最優秀朗読アルバム賞、最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞なども発表されました。その最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を獲得したのが、和太鼓とほら貝の演奏楽曲が含まれた「ポール・ウインター・コンソート」のアルバム「Crestone」。太鼓を演奏したのは中村浩二さんで、ドレスやタキシード姿の受賞者の中、堂々と和服で壇上の授賞式に臨みました。

 中村さんは1960年、兵庫県出身。82年に鬼太鼓座に参加し、その後2001年まで秀明太鼓のリーダーに。04年にロサンゼルスに拠点を移し、秀明アメリカ太鼓ディレクターを務めるかたわらライブや太鼓指導を行っています。

 長いおつきあいのある中村さんのこのニュースを見、聞き、私は驚くと同時に大きな喜びがこみ上げてきました。日本人としては4人目、それも太鼓でグラミー賞を受賞したことは、太鼓業界にとって大きな誇りです。律儀できまじめ、つねに楽器を大切に、いとおしむように演奏する中村さんの顔を思い浮かべながら、何度も新聞を読み返したひと時でした。

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2008年2月 6日

堺・泉州の神賑-かみにぎわい-


 節分、立春と春に向かって暦をめくり、今日は2月6日の大安吉日。朝から快晴に恵まれ、清々しい一日を迎えました。こんな朝は太陽に顔を向けてまぶたを閉じると、閉じた目に真っ赤な太陽の色を感じ、体内に太陽のエネルギーが満ちてくるのが実感できます。ぜひお試しください。

 さて、今月の24日、日曜日、岸和田だんじりまつりのお膝元、岸和田浪切ホールにて、地車(だんじり)・やぐら・ふとん太鼓をテーマにした「堺・泉州の神賑-かみにぎわい-」というイベントが開催されます。当日は大ホールで地車や祭礼に関する講談や講演が行われるほか、ロビーではミニ地車や祭礼写真、祭礼資料などが展示されます。この企画には篠笛奏者で「民の謡」代表の森田玲氏も深くかかわっており、森田氏のご尽力により我が社も2階スタジオで太鼓の展示会を行います。ぜひお立ち寄りくださるよう、お待ちしております。

 さて、泉州では「だんじり」、姫路あたりでは「みこし太鼓」、四国では「ふとん太鼓」と名称を変えながら、関西・山陽では瀬戸内海沿岸一円に太鼓屋台が巡行する大規模な祭礼が受け継がれています。その中の一つ、荒々しいことで知られる姫路の「灘のけんかまつり」の太鼓を、今から30数年前に製作させていただいたことがありました。祭礼の太鼓は何よりも音色にこだわるものですが、この時もご多分に漏れず、発注された団体から手ごわい要望が示されました。その課題を克服するため、胴と皮の吟味を重ね、中彫りに工夫を凝らし、最後に中彫りの上に金箔を貼り、納品するまで約一年。幸い、芯のある力強い響きの仕上がりにご納得いただき、また我が社としても大変貴重な経験ができました。お陰様で近年はだんじりやふとん太鼓の団体様からもご用命をいただくようになったのは、誠に有難いことです。そうした思いもあり、今回のイベントに参加させていただくことにはひとしおの喜びがあります。泉州の皆様、会場でお目にかかるのを楽しみにしています。

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