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2008年3月24日

第10回日本太鼓ジュニアコンクール


 3月23日日曜日、石川県の松任総合運動公園体育館で、財団法人日本太鼓連盟の主催による「第10回日本太鼓ジュニアコンクール」が行われました。出場したのは全国32の都道府県予選で出場権を獲得した43団体とブラジルの1団体の合わせて44団体。出場された皆さん、そして舞台裏で走り回ったスタッフの皆さん、本当にご苦労さまでした。

 このコンクールは、「礼節・衣装」「構え・打法」「演奏技術」「音楽表現」「チームワーク」の5項目によって審査されます。今年の予選には全国から340以上の団体が出場したそうで、その中から選び抜かれた精鋭が互いに競い合う舞台はそれぞれに見応え・聴き応えがあり、青少年の太鼓が確実に実力レベルを上げていることを強く実感させられました。ことに優勝の栄誉に輝いた宮崎県の「橘太鼓「響座」ジュニア」の見事な演奏ぶりには、目を見張るものがありました。技術的にはもちろん、視覚的、音楽的にも工夫が凝らされ、大太鼓もしっかりと音を紡ぎ、まさに「圧勝」と言えるものでした。

 これから太鼓文化を将来に伝えていく上で、太鼓の魅力をどう表現し、どう受け入れられていくかは時代とともに変化していくことでしょうが、ジュニアの太鼓ならではのみずみずしさとひたむきは、プロの太鼓奏者もおよばないジュニアだけの特権として、ずっと失われないでいて欲しいものです。そしてジュニアの太鼓といえども、魂のこもった凜とした空気感と、表革から裏革に打ち抜くような鋭い打ち込みがあってこそ、人は太鼓に感動の涙を流すということを、肝に銘じておいて欲しいものです。

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