2008年3月 4日
「ほっ」と「ひやり」、島根への旅
3月2日、島根県益田市の島根県立芸術文化センターグラントワで、今福優さんの太鼓コンサート「日本海幻想」が行われました。炎太鼓もゲストとして出演させていただいたのですが、会場となったホールの素晴らしいこと。平成17年10月にオープンしたばかりとのことで、島根県最大のゆったりと広い舞台といい、客席のどこで聴いても均一・ストレートに音が伝わる音響といい、これまで多くの施設を見てきた私も感動するほど完成度の高いホールでした。
そしてまた、このホール環境を最大限に生かした今福さんの演奏も素晴らしいものでした。島根県の出身で今年50歳を迎えた今福さんは、ただ一筋に太鼓に惚れ込み、「打つ」「歌う」「舞う」の三拍子の芸を、地道に、着実に追究してきた貴重な奏者です。派手さはありませんが、聴く者の心をあたたかく包む独特の雰囲気があり、この日も今福さんの世界を充分に表現されました。20年ほど前、「太鼓と結婚するつもりで」と、力仕事で蓄えた全財産を持って大太鼓セットを買いに来た時のことが今も昨日のことのように思い出されます。
一方、この心あたたまるコンサートとはうらはらに、今回の旅ではひやりとする体験もさせられました。島根へは楽器を積んだ専用バスで向かったのですが、途中、トルコンの油漏れが発生し、修理のために数時間の足止めを余儀なくされてしまいました。聞けば、冬場の高速道路では路面凍結防止のために塩化ナトリウムを撒布することから、知らず知らずの間に車体腹部の金属腐食が進み、急速に加速して圧が高まると油漏れを起こす場合もあるとのこと。幸い公演に支障をきたすこともなく無事に帰還しましたが、皆さんもどうかご注意を。
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