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2008年3月30日

太鼓の里資料館が異空間になった(?)ライブ


 3月29日土曜日、午後7時30分から、太鼓の里資料館で「音百景-音が湧き人躍る-」と題するライブが開かれました。太鼓製作現場で革工程に携わっている若い職人が企画・プロデュースしたイベントで、どんな音楽を聴かせてくれるのか、私もわくわくしながら開演を待ちました。

 7時過ぎ、テイクアウトの屋台も準備がととのったころ、普段の太鼓の里資料館では見かけない雰囲気の若者たちが続々と集まってきました。毛糸の帽子に口ひげ、大きな指輪をはめたお兄さん。アフリカンヘアで、鼻にピアスのお姉さん。エスニックなワンピースに、スウェードのブーツのお姉さん。それから、それから......。ともかく雑誌やテレビでしか見たことのないような、今風で、個性的で、開放的な若者が、観客として、あるいは裏方さんとして、次々とステージの周囲を埋めていきます。まるで外国のバザールにでも迷い込んだような、不思議な光景でした。

 そして開演。島唄のような民謡ソロ、ジャンベと太鼓を伴奏にした躍動的なアフリカンダンス、アコースティクギターバンド、魅惑的なベリーダンスと国際色豊かなステージが続き、ふと気がつけば館内は立錐の余地もないほどの超満員。もちろん和太鼓演奏も登場し、やんやの喝采をいただきました。

 思えば1988年の資料館開館当初は、猿回しや神楽、ジャンベのライブなどを定期的に開催したものです。近年は年に一、二度の開催にとどまっていましたが、これを機会にまたたくさんの人が来てくれるような企画を行っていきたいと、新たな活力が湧いてきました。

 終演後の11時過ぎ、塵一つ残さずに後片付けを済ませ、帰り際には一列に並んできちんと挨拶をして帰った裏方さんたち。本当にお疲れ様でした。そして新鮮な風をありがとう。

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