2008年5月 9日
江別にて
去る5日、北海道江別市で活躍する『山口太鼓流北海若衆太鼓』の20周年記念公演(写真1、2代表竹内廣美氏)にお邪魔しました。北海若衆太鼓は、岩手県宮古市で1972年(昭和47)に結成された『山口太鼓』宗家の妹さんが江別に嫁入りされたのをご縁に、山口太鼓の北海道支部として結成されました。当初は太鼓も練習場もなく、あるのは太鼓が好きで集まったメンバーの情熱と、山口太鼓からのれん分けされた独特の打ち込みの型だけだったといいますが、それがかえってメンバーの心意気を燃え上がらせ、今では北海道太鼓界の中心的な存在となっています。また地域の行事や青少年の健全育成にも積極的に参加し、地域にとってもなくてはならない太鼓となっているようです。
記念公演はそうした北海若衆太鼓の節目の舞台にふさわしく、結成当時から演奏している伝統の曲あり、この日のために創作した新曲あり。ロビーには、演奏する15曲について「こういう所を見て下さい! こんな思いを込めて演奏しています」と書いた大きな紙(写真3)が貼り出され、大人・子供合わせて28人のメンバーがそれぞれの演目にかける思いを熱く綴っていたのが、とても印象的でした。また、室蘭市が管理する北海道最大の大太鼓「カムイ」が、関係者の厚意で舞台中央にデンと鎮座していたことや、太鼓を社員教育の一環として北海若衆太鼓の指導を受けている地元和菓子店の皆さんがロビーで和菓子を販売していたのも、ほほえましい光景。山口太鼓宗家佐々木清会長(写真4)とも久方ぶりの再会を果たし、まだ寒さの残る北海道での心あたたまる一日でした。
(写真1) 『山口太鼓流北海若衆太鼓』の20周年記念公演
(写真2)『山口太鼓流北海若衆太鼓』の代表 竹内廣美氏
(写真3) 思いを書き綴った大きな紙
(写真4) 山口太鼓宗家佐々木清会長
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