2009年2月10日
明治神宮とのご縁に感謝
節分、立春も過ぎて、芽吹きの季節。本来なら春の予感に胸ふくらます時期なのですが、今年は悪化するばかりの景気の中で、のどかに春を待つよりも、まずは毎朝真っ先に新聞に目がいきがちの今日このごろです。しかし決して臆病になっているわけではなく、むしろ自分の中では「こんな時こそ」と心を奮い立たせています。
そんな中、6日は明治神宮に張替の太鼓を納品してきました。昭和55年にお納めした5尺の大太鼓ですが、今年の元旦に初詣客に一般開放した際、予想をはるかに超えた人々が押し寄せて太鼓を打ったために革が破れてしまったのでした。ニュースによると今年は明治神宮だけでなく、商売繁盛の神様として有名な神田明神をはじめ、全国の神社で例年以上の人出を数えたとのこと。不景気が深まる中で迎えた正月、神頼みにすがる人がいかに多かったかということでしょう。
今月11日の紀元祭までにはという約束で仕上げた大太鼓、4tトラックに積んで朝6時に会社を出発。午後2時に神宮に到着し、納品の前に一般参賀へ。参道の両側に広がる広大な森は「神宮の杜」とよばれ、246種、約17万本の樹木が茂っているとか。その森のおかげで神宮は都会のまっただ中にありながらも静寂に包まれ、参道を歩く耳に風の音、葉ずれの音などが心地よく聞こえます。ケヤキの大木もあちこちに見られ、寒空に耐えた灰色の木肌がなんともいえない風格を放っていました。
張り替えた大太鼓は、余韻4.5秒余り。この森閑とした社叢に長く尾を引いた浅野の大太鼓の音が響くことを思うと、神宮とのご縁を今さらながらに感謝するばかりです。いろいろとお世話をくださった権宮司の宮崎様、権禰宜の高畠様はじめ神官の皆様、本当にありがとうございました。
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