2009年6月 3日
「忙中閑あり」から感謝祭に向けて
ふだんから朝は早い方ですが、今朝はとりわけ早く4時20分に目がさめたのは、やはり気持ちが高ぶっているのでしょうか。今日は2009年6月3日。我が家の十六代前の先祖が北陸で太鼓づくりを始めて400年目にあたる特別の日です。
毎年この日は創立記念日として社員全員で式典を行ってきましたが、今年は400周年という大きな節目にあたることから、週末の5日から7日まで会社敷地を全面開放し「創業400周年記念感謝祭」を企画しました。社員のアイディアも取り入れ、三日間にわたって太鼓の特別展示販売やコンサート、ミニライブ、ワークショップなど盛りだくさんのイベントを行いますが、間近になるとあれもこれもと気が急いて、またたく間に一日一日が過ぎていく今日このごろでした。
そうしたある日の朝礼で、社員の一人が「感謝祭が成功するよう神社で祈ってきました」と発表するのを聞いて、はっとしました。そういえばこのところの慌ただしさにかまけ、心静かに神仏に手を合わせることもおろそかになっていたことに気がついたのです。先祖あっての400周年、そして八百万(やおよろず)の神々に見守られてこその太鼓づくりです。その大事なことをさしおいて、目先のことに気を取られていた我が身に活を入れられたような社員の言葉に、あらためて感謝祭の実行委員長として大きな意味での責任をひしひしと実感したのでした。
近ごろのそうした不徳のお詫び参りというわけでもありませんが、昨日は静岡県浜松市にある秋葉神社の1300年祭にお招きをいただいて馳せ参じました。ここは今から23年前に4尺の大太鼓をお納めしたところで、宮司さんにお目にかかったのも久し振りのこと。相変わらずの穏やかな笑顔に接し、あのころの思い出が懐かしく胸によみがえりました。
(23年前の大太鼓)
社殿のある秋葉山の山頂からの眺めは「東海一」と賞賛されるほど見事なもので、眼下には天竜川河口や遠州灘が一望できます。
(本殿より望む遠州灘)
(山門)
(天竜川)
幸いの晴天のもと、青々と水平線に続く大海原を見渡していると、ここしばらくの間エンジン全開で疾走していた心が少しずつなだめられていくのがわかります。こののどかなひと時もまた神様のお恵みと思い至り、清々しい気持ちで帰途についた貴重な一日でした。
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