2009年7月31日
梅雨空の下に心の晴れ間
北陸はいまだ鬱陶しい梅雨空が晴れないままに7月も終わりを迎えようとしています。しかし、こうしたすっきりしない空模様の下にも、心だけは晴れ晴れするような出会いがたくさんありました。
まず7月19日、毎夏恒例の太鼓コンサート「白山国際太鼓エクスタジア」をつつがなく終了しました。今回は1993年のスタート以来、二度目となる屋内公演。例年の野外でのダイナミズムを補う意味もあり、公演時間は過去最長の約4時間。出演者も過去最多の15団体を迎えた渾身の舞台でした。長時間の公演ということで、当初はチケットの売れ行きに不安もありましたが、幸いにも1200人収容の会場は立ち見が出るほどの盛況ぶり。配布したアンケートも返却率5割を超え、お褒めの言葉、お叱りの言葉など多々ある中に、今後のあり方のヒントもいただいたような気がします。これを糧に、これからも頑張ります。ご来場の皆さん、ご出演の皆さん、そして舞台裏で走り回ってくださったボランティアスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。来年もまた皆さんとの出会いを楽しみにしております。
7月23日、滋賀県へ太鼓の配達。ここは近年、活発なチームが散見される地域で、太鼓を通じた地域活性化が盛んに行われています。小林さんを代表とする「鼓娚」もその一つ。充分とはいえない活動環境の中で、地域を盛り上げようと奮闘されている姿には本当に頭が下がります。どうかますますのご活躍を。
(鼓娚の小林さんと)
24日、鯛を象った見事な縁起菓子が我が社に届けられました。新潟県新発田市の桶職人であり、我が社の桶胴太鼓製作の師匠でもある金子辰司さんが、知友の菓子職人に我が社の創業400周年を伝えたところ、特別にあつらえてくださったとのこと。美しい3尾の鯛は、金子さんの情と、縁もゆかりもない我が社のために手間暇をかけてくださった職人さんの「人情」のようにも見えます。お二方に、心より御礼を申し上げます。
(美しい3尾の鯛)
27日、アメリカのフロリダで「オーランド太鼓道場」を主宰されている鈴太郎さんが、400周年のお祝いに訪ねてくださいました。久し振りの対面で北米の太鼓事情など四方山話に花を咲かせた後、近くシアトルに移住してさらに太鼓を広める活動を拡大されるとのお話。遠く海外で太鼓普及のために情熱を燃やす鈴太郎さんのような存在は、なんとも頼もしいものです。心からの声援を贈るとともに、どうかお体に気をつけてお過ごしください。
2009年7月 7日
7月1週、日々是好日
先週の木曜日、大分県久住町を拠点にしている『TAO』の代表・藤高郁夫氏が、4人のメンバーとともに来社されました。先月の浅野太鼓創業400周年記念感謝祭の折、新型インフルエンザの影響で中止になったイベントの収拾に追われて身動きがとれなかったものの、ようやく事態がおさまったとのご報告を兼ねて、遠路、1カ月遅れのお祝いに駆けつけてくださったのでした。
1995年の結成から10年目の2004年、世界最大の音楽祭であるイギリスの「エディンバラフェスティバル」での大成功をはずみに舞台を地球規模に広げたTAOは、今や世界15カ国で年間500公演を行う国際派。その代表であるだけに藤高氏の口から飛び出す言葉はいつもスケールが大きく、私はあっけにとられるやら、目を見張るやら。来年は結成当初からの夢だったブロードウェイ公演を実現すべく3カ月全米公演に乗り出すとのことで、400周年を節目に新たな飛躍を誓った私は大きな勇気と元気をいただきました。嬉しいお祝いをありがとうございました。
(右から順にTAOの岸野さん、西さん、水藤さん、代表の藤高さん、私、炎太鼓の地下)
その翌日、今度は兵庫から神慈秀明会の皆さんが来社。若いメンバーに太鼓の製作工程を見せて欲しいとのご要望で工場をご案内したあと、30年来にわたるおつきあいの思い出話に花を咲かせました。未明に兵庫を出発し、早朝5時に我が社に着いたという皆さん、ご苦労様でした。
こうしている間にも、今月19日に開催する「白山国際太鼓エクスタジア」が着々と近づいています。昨日の日曜日は地元出演者と実行委員会スタッフ合わせて50人ほどが加賀市でキャンペーンを実施。実際に演奏を聴いていただき、1枚1枚チケットを手売りする活動は地味ですが、「頑張って」「初めて太鼓を聴いて、鳥肌がたった」「楽しみにしてますよ」などとお客様から直接言葉をいただけるのは大きな励みにもなります。炎天下、販促に汗を流してくださったキャンペーン隊の皆さん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。