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2010年5月17日

ケヤキはエラい!


 先週、ひさしぶりに能登半島の「あさの山」にでかけました。6年前からケヤキの植林を続けている浅野太鼓の森です。時期的にちょうど山菜採りのシーズンで、大きな袋にたっぷりとワラビを詰めたご婦人たちのグループが森のあちこちで楽しそうな笑い声を上げていました。そのワラビの絨毯の上に枝を広げたケヤキの新緑のなんと美しいこと。目を洗われるような若緑の葉には力強い生命力があふれ、見上げる私の体内にも大地の息吹が伝わってくるようです。

ケヤキの新緑


 そして面白いことを発見!
なんと、葉っぱの大きさが梢の方にいけばいくほど大きくなっているのです。イチョウなどは下の枝から先に葉がつくものですが、ケヤキはどうもてっぺんの葉から先に芽吹くもののようです。ということは、大地から吸い上げられた養分と水分は、最初に一番遠くの葉に送られるということでしょうか。梢は下の枝より太陽に近いために光合成が活発で葉の成長が早いということは考えられますが、それにしても養分と水分が充分に満たされていればこそ。よくケヤキは「樹の王様」といわれますが、先に恵みを遠くに送るという偉大な習性にもぴたりと当てはまる言葉だということを納得。長いことケヤキとつきあいながら、自分の手で育てて初めて知った自然の営みにあらためて深く感動したひと時でした。

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