2010年8月18日
猛暑の夏、太鼓で心も熱く
サントリー地域文化賞
今夏の猛暑は北海道にも及び、札幌や室蘭では観測史上初めて35度前後の暑さを記録したとのこと。そんな暑さの北海道で、心も熱くなるようなニュースを一つ。昭和42年、北海道の釧路市で結成された「北海道くしろ蝦夷太鼓保存会」が、地域における文化活動に顕著な功績のあった団体を顕彰する「サントリー地域文化賞」に選ばれ、8月4日、東京のサントリーホールで授賞式がおこなわれました。くしろ蝦夷太鼓の生みの親、石田榮一さんは40年以上にわたって釧路市に蝦夷太鼓を広める活動に尽力された功労者。今年89歳の高齢にもかかわらず、檀上でのごあいさつの立派なこと。太鼓界にもたらした貢献とともに、あらためて尊敬の念を強くした一幕でした。
それからおよそ1週間。同じく東京を舞台に、東京新聞、財団法人児童育成協会(青山劇場、こどもの城)との共催で、今年も「TAIKO JAPAN」を開催。和太鼓の鑑賞と体験、チャレンジを大きな目標に、太鼓コンサート「青山太鼓見聞録」「太鼓見聞録外伝」、太鼓の表現を競う「東京国際和太鼓コンテスト」、さまざまな講座で和太鼓を学ぶ「和太鼓カレッジ」を4日間にわたって繰り広げました。「青山太鼓見聞録」では、鼓童の藤本吉利さんや島根の今福優さん、奈良の「舞太鼓あすか組」さん、東京の「三宅島芸能同志会」さんなど熟練の打ち手が集まり、この日だけの選りすぐりの演目を披露。またコンテストでは組太鼓部門と大太鼓部門に合わせて30組が出場し、それぞれに熱演の汗を流しました。結果として、見事に賞を射止めた人がいる一方、悔し涙を流して帰途についた人もいますが、この経験から学んだことの大きさは、きっといつか演奏に反映されるはず。どうか新たな闘志を燃やして、次のステップにチャレンジしてほしいものです。
コンサートに出演してくださった皆さん、コンテストに出場された皆さん、ご同行の皆さん、連日観覧してくださった皆さん、カレッジで講師を務めてくださった皆さん、そしてスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。
東京国際和太鼓コンテスト&カレッジ
ワークショップ
青山太鼓見聞録
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