2010年10月21日
秋の日本列島を東へ西へ
東日本に秋雨前線が接近し、近畿から関東・東北が激しい雨に見舞われた10日、その雨のまっただ中に位置する千葉県へ祭礼用の曳台の納品に。お邪魔したのは四街道市桜区。区長さんをはじめ、どなたも人当たりの穏やかな皆さんに迎えられ、その中に隣県富山のご出身という人もおられ、なにやかやとお気遣いをいただきながら気持ちよく納品させていただきました。
その足で向かったのは、栃木県で活動する喜連川「公方太鼓」の結成10周年記念コンサート。足利氏の流れをくむ喜連川地区の歴史と伝統を創作太鼓で表現しようと発足したこの団体は、旧黒羽町出身の和太鼓作曲家で、昨年5月に亡くなった藤田正典さんから指導を受けて成長しました。子供チーム「公方太鼓さくら」も加え、全員がこの日のために稽古を重ねてきた曲は、どれも目を閉じて聴けるような安心感のある調べ。実に心あたたまる演奏会でした。
その週末は、女流太鼓の草分け、川田公子さんの舞台活動40周年を記念して出版された本の披露パーティー。川田さんといえば、さまざまな文学作品を太鼓で表現し、独自の世界を築き上げた人です。その40年にわたる歴史を綴った本が「はずむ 心のままに」で、パーティー会場には各界の著名人もたくさん顔をみせていました。川田さん、どうかこれからもますますのご活躍を。
翌17日は岐阜県瑞穂市で「平成22年度岐阜県高等学校総合文化祭 民俗芸能発表会」。岐阜県下の高校7校の太鼓部が参加した舞台はいずれ劣らぬ熱演が繰り広げられ、各校の個性が際立った素晴らしい大会となりました。皆さん、本当にお疲れ様でした。
閉会式が終わった午後4時、今度は中央高速道を一路長野県へ。目的地のは、高校生までの女子で構成される「鬼島太鼓」の拠点。その木島平村が今年村制50周年、そして鬼島太鼓が結成25周年ということで、鬼島太鼓の祝賀パーティーにお招きをいただいたのでした。村長さんはじめ、チームOG、保護者の皆さん、村出身の応援団などが一堂に会した会場は保護者の皆さんによる手料理が並べられ、凛々しい演奏姿とは一転したなごやかな雰囲気。メンバーに「鬼」とも「父」とも慕われながら25年にわたってチームを率いてきた小林春彦さんもこの日ばかりは満面の笑顔で、今後の抱負を熱く語っていました。今では木島平村の大きな財産となった鬼島太鼓の、これからのさらなる飛躍を願ったひと時でした。
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