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2011年6月 3日

兵庫と香川、力強い太鼓の響きに元気をもらう

 昨年より十数日早く西日本から関東にかけて梅雨入りしたとのニュースが流れて1週間。ここ北陸も雨模様の日が多い今日このごろですが、一方で充分に水分を吸収した木々の葉が、次第に若葉から青葉へと緑を濃くしています。まさに生命の息吹を感じさせる風景です。

海洋紀行
(PDF:181KB)
  さて、5月27日、「和太鼓松村組」のメンバー木村優一くんのソロコンサート「海洋紀行」が京都でおこなわれました。「和太鼓が海を渡って異境の地で異質の音楽と出会い、新しい音の世界をはぐくんでいく」という意味で名づけたというタイトルにふさわしく、海をテーマにした和太鼓のソロあり、ジャズとのコラボレーションありの意欲的な舞台。ことに今回は、長く在籍した松村組から独立することを宣言した直後だけに、ひとしお熱が入っているように感じられました。思えば18歳で高校の師・松村先生から太鼓の手ほどきを受けて18年。立派にソロ奏者としてやっていける力をつけたのは、本人の努力もさることながら、つねに陰になり日向になり指導してくださった松村先生の大きな支えがあってこそ。その感謝の気持ちを忘れず、どうかいっそう大きく成長されることを楽しみにしています。

さぬきの鼓響
(PDF:188KB)
 翌々日の29日は、香川県宇多津町で「さぬきの鼓響」。今からおよそ30年前に善通寺市で「善通寺龍神太鼓」を立ち上げ、以来、多くの若いチームを育ててきた石井響宇山(修三さん)が、3年前から毎年開催している太鼓芸能発表会。今年は地元11組に、私共の焱太鼓がゲストにお招きいただき、それぞれに個性が光る舞台が繰り広げられました。太鼓界で「四国にこの人あり」と言われる石井さん、「香川に根づいた太鼓文化を次の世代に残していくのが一番の務め」というお言葉に、大きな元気をもらった演奏会でした。皆さん、お疲れ様でした。


石井さんと 「石井さんと」

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