2011年7月 7日
太鼓修復で被災地に恩返し
今年の願い事といえば、誰もが願わずにはいられないのが、3月11日の東日本大震災に見舞われた被災地の一日も早い復興でしょう。あの日からまもなく4カ月、全国からさまざまな支援の手が寄せられる中、東北ではまだまだ不自由な生活が続いています。そうした環境にあっても一人でも多くの人が笑顔になれるよう我が社で何ができるかを考えた時、やはり太鼓で恩返しするしかないことを確信しました。津波で流された太鼓が次々とガレキの中から発見されています。我が社ではそれらを回収し、浅野製であるなしにかかわらず、すべて無償で修復することにしました。今、陸前高田、気仙沼、大船渡など、各地から見覚えのある太鼓が順次、里帰りしています。胴の中に真っ黒な泥がたまり、革は破れていても、手をかければ元のようにピカピカの太鼓によみがえります。この一木づくりの太鼓ならではの深い響きが、今年の夏祭りで、あるいは復興イベントで現地の人々を元気にしてくれることを願い、社員たちは黙々と補修に汗を流しています。
私たちの、太鼓へのこのようなハード面での取り組みに対し、佐渡の太鼓グループ「鼓童」は現地の伝統芸能の存続・復興といったソフト面での取り組みをスタートさせ、お互いに連繋をとりながら活動を進めているところです。力になってくださる方も多く、とくに我が社の活動を番組で取り上げてはずみをつけてくださったNHK金沢支局の稲山陽子報道カメラマンには深く感謝しています。これからもいろんな皆さんのお力添えやご指導を仰ぎつつ、浅野太鼓がささやかながら一企業として復興支援の一助を果たすことができれば幸いです。
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先ほど、24時間テレビで陸前高田市の太鼓の修復を浅野太鼓様がされていることを知りました。素晴らしい、感動しました。