2011年8月 7日
東北の祭りに元気をいただく
暑中お見舞い申し上げます。まさに夏真っ盛りといった暑さが続くこの週末、金曜日に東京で内藤哲郎くんの『どんがら』公演に招かれたその足で、岩手県の北上市まで足を伸ばしました。今年で50回目を迎えた「みちのく芸能祭り」。鬼剣舞や七つ舞、鹿踊、神楽などの民俗芸能が100を超える団体によって演じられるこの祭り、どうしてこの地に特色ある多くの芸能が育ったのか、前から大変興味があったからです。
代わる代わるいろんな団体が登場する野外広場での鬼剣舞、「岩崎流佐渡剣舞」の踊り手の中に、鼓童の藤本吉利さんを発見。さらにオーストラリアの「TAIKO'Z」のメンバー3人に、京都の平さんほか3人の皆さんもおられ、東北での思いがけない再会。皆さん、さすがに舞台の場数を踏んでいるだけあってひときわ鮮やかな身のこなしで、とくに藤本さんは「打ち、囃し、踊ることが本当に好きな人なんだなあ」との思いをあらためて強くしました。
夕方からはさくらホールで、鬼剣舞の全19演目を見られる1年に1度の機会である「鬼剣舞全演目公演」。3時間以上にわたり、地元各地の鬼剣舞を堪能しました。
翌7日の帰路は、仙台で途中下車して七夕祭りを見物。確かに笹飾りは豪華ですが囃子も踊りもない祭りに少々物足りなさを感じながらも、洪水のように流れる人波に圧倒されるばかり。震災で大きな打撃を受けたにもかかわらず、北上でも仙台でも祭りを盛り上げる地元の人々のパワーに復興のきざしを感じた東北への旅でした。
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