2011年12月12日
師走、日々是好日
師走に入り、初冬の空気がきりりと引き締まってきた12月2日、私が所属している会で新酒の利き酒会がありました。集まったのは地元の紳士・淑女約80名。冬の北陸の滋味をふんだんに使った酒肴、普段はあまり交流のない異業種の皆さんとの会話、そして何よりも蔵出し絞りたての新酒のうまいこと。ここ白山市は霊峰白山を水源とする清らかな伏流水に恵まれ、県内屈指の酒どころ。この日は銘酒「手取川」で知られる吉田酒造と「天狗舞」の車多酒造の香り高い銘酒の数々が供され、あらためて我がふるさとにある宝に誇りを感じたのでした。
翌日、まだ少しばかり酔いの残る頭で、長崎の「小浜太鼓保存会」30周年記念コンサートへ。プログラムは4部に分かれ、第1部は子供たちの演奏、第2部は洋楽器とのアンサンブル、第3部には五島列島から「やまねこ太鼓」と「玄界怒濤太鼓」の懐かしい皆さんも登場し、感慨ひとしお。30年前、地図を片手に、単身、長崎から五島列島一帯を営業に走った日々を思い出しました。皆さん、どうかこれからも頑張って、40周年コンサートにも招いてくださるよう待っていますよ。
<小浜太鼓保存会>
その週末、四国の観音寺市から「下組太鼓台」の業天さんがご来社。2年前にお納めした2尺4寸の太鼓が良い音にこなれ、周囲の注目を集めているとのご報告に見えられたのです。この太鼓は我が社が初めて祭り用として胴内に「綾彫り」をほどこした思い出深い太鼓であり、また遠路駆けつけてくださった業天さんの律儀さにも頭が下がり、なにやら心ゆかしい一日となりました。
さて、財団法人浅野太鼓文化研究所では11月25日に「たいころじい」第38巻を発行。今回は巻頭特集に「木を語る」と題して、木をめぐる座談会を組んで、思いのほかの好評をいただいています。まだお求めでない方は、ぜひお読みいただければ幸いです。
また浅野太鼓としては今年で3回目の制作となる2012年のカレンダーも完成。もう皆さんのお手元に届いているころでしょうか。今回のテーマは「けやき」で、美しいけやきの写真が皆さんの2012年にお供します。どうかご愛用くださり、来年もご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
トラックバック(0)
トラックバックURL: https://www.asano.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/4175
コメントする