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2012年3月 5日

嬉しい週末

瑞宝太鼓

 昨日、当社の地元白山市で、長崎の「瑞宝太鼓」の公演がありました。ご存知の方も多いと思いますが、彼らは日本で唯一、障がいを持ちながらプロとして活躍している太鼓グループで、国内外で年間約120回の公演をおこなっています。最初は知的障がい者の余暇サークルとしてスタートしたのですが、「大好きな太鼓で生きていきたい」と、プロになったのが2001年。その時に比べると、10年が経過した舞台は構成もしっかりし、応援してくれる人々も全国に広がってきたようです。それにつけても思い出すのは、彼らの父親のような存在として太鼓の道を開いてくれた「和道深江太鼓」の岩永和昭さんです。太鼓を通じてメンバーの可能性を花開かせながら、2009年に突然他界した岩永さんが、今の彼らのステージを見たらどんなに喜ばれたでしょう。しかし、岩永さんに代わり、彼らの演奏が心身にハンディを持つ人たちに勇気を与えることができているなら、それはそれで岩永さんもきっと嬉しいに違いありません。

 こうして障がいを持つ人でも太鼓で自立できるという先鞭をつけたのが、今から30数年前に日本で初めて障がい者の療育に太鼓を取り入れた静岡県御殿場市の社会福祉法人富岳会です。理事長の山内令子さんにはその時からおつきあいをいただいていますが、山内さんが蒔いた種が長崎にも飛んで芽吹いたことを思うと、太鼓によって結ばれた不思議な縁を感じます。

 また、一昨日は、鼓童が第33回松尾芸能賞の邦楽優秀賞を受賞したとのニュースも飛び込み、何かと嬉しい週末となりました。

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