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2012年7月31日

相馬野馬追に感動!

1993年、ロシアで開催された山本寛斎さんのスーパーショー「ハロー、ロシア!」に炎太鼓が出演させていただいた時、初めて「相馬野馬追」を間近で見て以来、いつか相馬で本物の祭りを見ることが私の長い間の念願でした。ショーに出演した馬は20頭ほどでしたが、全身から生命力を発散させている馬の圧倒的な存在感や、甲冑に身を包んだ凛々しい若武者の姿などが目に焼き付き、こんな騎馬武者が何百頭も疾走する野馬追の空気を一度は体感してみたいものだと思っていたのです。

野馬追い1.1.jpg
 

 その念願をついに果たしました!28日から開催された今年の相馬野馬追に、、、、昨年は震災の影響により、かなり規模を縮小して開催されたとのことですが、今年はほぼ震災前の規模に戻り、28日の騎馬行列に続き、29日は祭りの最大の行事である甲冑競馬と神旗争奪戦。会場は福島県南相馬市の「雲雀ヶ原」。原発事故が起こった東京電力福島第一原発からおよそ30km地点で、何かと放射能が話題になっている昨今、人出はどんな状況かと気になっていたのでが、祭場についてびっくり。まるで洪水のごとく、あっちからもこっちからも観客が詰めかけ、広大な雲雀ヶ原は、何万人という観衆で埋まりました。津波と原発事故によって大きな被害を受けた福島の人々が、心のよりどころとしていかにこの祭りの復活を喜び、復興のシンポルとしていかにこの祭りに希望をつないでいるかが、おびただしい観客から伝わってくるようでした。 

野馬追い1.2.jpg

 じりじりと焼けるような炎天下、参加した騎馬は404頭。砂塵を蹴散らし、ものすごい勢いで目の前を疾駆するつややかな駿馬たち。その背にまたがり、指物旗をなびかせて鞭を振るう甲冑姿の若武者たち。神旗争奪戦では、花火に仕込まれて空中高くから落ちてくる旗を騎乗の武者が奪い合い、戦乱絵巻さながらの躍動感。そして、その馬と武者を飾る馬具と甲冑に込められた日本古来の様式美。何もかもが美しく、勇ましく、あらためて日本の伝統文化や伝統工芸の奥深さを実感したひと時。暑さに疲れながらも、日本男児としての血が騒ぐ祭りを堪能した一日でした。

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