2012年10月25日
白山市の誇り、西さんの絵に感激。週末は子供たちと陸前高田へ。
今月11日(木)からに28日(日)まで、東京銀座の貴金属店GINZA TANAKAの6階ホールで、『西のぼる〜文学の絵展』が開催されています。西さんは我が社と同じ白山市にお住まいのさし絵画家で、地方にいながら中央の著名な作家のさし絵を多く手掛けられ、2001年には平岩弓枝作の小説「はやぶさ新八御用旅」と宮城谷昌光作の「華栄の丘」のさし絵で第32階講談社出版文化賞を受賞。今回の個展は今年1月22日から5月13日まで日本経済新聞朝刊に連載された安倍龍太郎さんの「長谷川等伯」のさし絵を紹介したもので、西さんも等伯もTANAKAの社長さんも同じ能登出身であることから、TANAKAの社長さんが企画されたとのことです。
思えば西さんとのおつきあいは30年近くにもなり、最初は白山比咩神社に奉納した鼉太鼓の彩色をお願いしたのをきっかけに、その後も小太鼓のデザインや浅野太鼓キャラクターのデザイン、近年では創業400周年に制作した記念誌と風呂敷のさし絵を描いていただくなど、いつも我が社の歩みをあたたかく見守ってくださっています。そんなご縁で、私も17日に会場へ。展示された100点あまりの絵は、西さん独特のやさしい色調が落ち着いた雰囲気をかもし、心豊かなひと時を過ごしました。白山市、そして石川県の誇りでもある西さん、これからもますますご活躍されますよう、楽しみにしています。
その週末、焱太鼓とサスケの合同チーム「壱刻壱響団」とともに、岩手県陸前高田市に出発。東日本大震災により、昨年は名古屋で開催された「全国太鼓フェスティバル」に出演するためで、この機会にサスケの子供たちにも被災地の現状を見て欲しい思いもありました。
気仙沼湾からの冷たい海風が吹く中、大津波によって破壊された陸前高田市役所や、一昨年まで太鼓フェスティバルが開催されていた市立体育館の廃墟を目の当たりにした子供たちは、テレビの映像よりはるかに悲惨な状況に大きな衝撃を受けたようで、深々と頭を垂れて手を合わせていました。ここで亡くなったたくさんの人たちのことを忘れず、これからも太鼓に向かって欲しいと願います。そして、被災された皆さんが一日も早く本当の笑顔を取り戻し、被災地の復興が順調に進むことを祈るばかりです。
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