2013年4月15日
今年の成田太鼓祭に思う
13日、14日の二日間にわたり、千葉県成田市の成田山新勝寺境内と表参道を会場に、今年も「成田山太鼓祭」が開催されました。関東を拠点とする太鼓団体を中心に多くのチームが参加し、例年通りの賑わいが繰り広げられたのですが、そこで素直に感じたのは「あれ?あれどうしたのかな、、、」ということでした。とくにいくつかのアマチュアチームなどで気になったのは、スピードと力で打ち込むことに重きが置かれ、きれいな音づくりが疎かになっていること。結果として、濁った音、チューニングされていないために長胴も締も桶胴も固有の音色がきこえてこない平坦な音、そんな音が力任せに打ち込まれても、果たして太鼓芸音楽として成立しているのかと首をひねりたくなります。またあまり意味を感じられないパフォーマンスもあちこちに見られ、正直なところ、どの団体の演奏にも心からのめり込んでいけない妙な違和感を感じました。そうした状況を、観客の皆さんも感じられたのではないでしょうか。
私が思うに、太鼓の演奏は個々の楽器の音色の移り変わりを楽しみ、序破急のメリハリに音の物語を思い、一打一打の音魂を心に響かせることではないでしょうか。ゲストのプロチームにはまさにそうした奥行きのある演奏を聴かせた団体もあり、こうした場を機会に、多くの皆さんにいっそうの向上を切に願った今年の祭典でした。
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浅野昭利さま、
少々ご無沙汰しております。
こちらのブログを久しぶりに拝見いたしましたが・・・
まさに!おっしゃる通りだと思います。
いったい、誰の影響なのか・・・
そして、この傾向はいつまで続くのでしょうか。
痛い音、無駄としか思えない動き、技術の向上を求めるのではなく形を繕うばかりの日々の練習。
確かに、若い世代のお金が無い団体が増えておりますが、
自分の求める音への追求など、
もう少し自分の価値を高めてもらいたいものです。
あ、申し訳ございません。。。
ここは専務さんのブログでした!
僕自身も精進いたします。
またお目に掛かれるのを楽しみにしております。
ヒダノ修一拝