2013年10月29日
台風一過とともに恒例の「神恩感謝太鼓祭」
台風27号、28号の太平洋沿岸通過を境に、めっきり秋が深まった日本列島。朝晩は火の気が恋しくなるほどの肌寒さを感じる今日このごろ、来社されるお客様と世間話をするにつけ、いよいよ明年4月から導入される消費税8%をにらんだ動きが、あちこちで少しずつ活発になってきているようです。現状から3%アップという現実は予想以上の影響をもたらすかもしれませんが、ともかく自分の中にブレない信念を持ち、積極的に前進していきたいものです。
さて、26日と27日の両日、三重県伊勢市の伊勢神宮門前町のおかげ横町を会場に、恒例の「神恩感謝日本太鼓祭」が開かれました。第11回目の今年は20年ぶりの伊勢神宮御遷宮が行われたこともあり、例年にも増して出演者の気合いが入っていたのですが、台風27号の接近により、26日午前のスケジュールがすべて中止。それでも晴れ間がのぞいた正午以後は、ほぼ予定通りのスケジュールでにぎやかな競演会が繰り広げられました。
この日を待ちわびて開演をじっと待っていたたくさんの太鼓好きのお客さんたち、手を伸ばせば太鼓に届くほどの至近距離で聴く太鼓の醍醐味に、すかさずアンコールの連続。そうなれば打ち手もいっそう熱が入り、次々と登場するどの団体も渾身の演奏を聴かせてくれました。このような観客との絶妙なキャッチボールがライブの真骨頂。肉体の躍動に加え、精神性や達者な芸の技が備わっていてこそ聴き手の胸に響く太鼓を、こうした場で会得してほしいものです
それにつけても、11年前にここに太鼓祭の場を提供してくださった「赤福」元社長の浜田益嗣さんに感謝。そして運営に駆け回ってくださった「伊勢福」橋川社長と催事企画の服部さん、本当にお世話になりました。どうもありがとうございました。来年もまたどうぞよろしくお願いします!
2013年10月 7日
海外にも輪を広げる日本の太鼓
アルゼンチンのブエノスアイレスで5年前に結成された「真髄太鼓」のGastoncitoさんから便りがきました。メンバーはスベイン系ですが、大の日本贔屓で太鼓皆さんが、大好き、太鼓に対する思い入れは日本人に負けず劣らず、7月のASANO USのオープニングワークショップにも参加され、終了後にさらに3日間の特別レッスンを受講して帰られたほどです。アルゼンチンに太鼓を根づかせたいと頑張っている姿にふれ、私もできることがあればぜひ応援したいと思っています。
海外に太鼓を広めるということでは、もちろん国内にも意欲的なチームが多く、1カ月に平均15公演ほどを海外で実施しているチームも複数団体あります。
それらは「打ち手も客も一緒に楽しむ楽しい太鼓」「ライブ感覚のパフォーマンス重視の太鼓」「ひたすら究めた打芸を披露する太鼓」と、それぞれに個性を発揮しながら独自の舞台を展開しています。その中のあるチームの代表は海外公演について「自分は海外で成功した」と断定されています。そう言い切れる自信と責任感のすごさ。内心には多少の不安を感じているにせよ、とにかく真っ直ぐに突き進む勇姿に、私も大きな勇気をもらったのでした。