2014年2月14日
不義理の旅
前回のブログに「北陸は雪の気配もなし」と書いた翌日から、いきなりの寒波。週末に向けて気温はどんどん下がり、8日には全国的な大雪。東京をはじめ、東日本の各地は数十年ぶりという積雪で交通機関はほとんど寸断状態となり、報道によればたくさんの人が出先で足止めをくったり、予定の旅立ちができなかったようでした。私もその例にもれず、東海道新幹線の大幅な遅れのために、お邪魔する予定だった名古屋市での「和太鼓ユニット光」15周年記念ライブ行を断念。急遽、現地スタッフの内藤真理子を会場に向かわせたところ、翌日、内藤から「大変素晴らしいコンサート」だった旨のメール着信。あらためて記念公演のご成功をお祝いするともに、15年の集大成として観客の心に深く刻まれただろう光さんの立派な舞台をこの目で見られなかった悔しさを嚙み締めたのでした。
幸い寒波は翌日には北へ移動。昨日の歯がゆさをリベンジする思いもあり、寒波の後を追うように私も北海道へ。といってもこの日も数時間の飛行機の遅れが続き、目的の「ねむろ太鼓保存会」40周年記念公演の会場に着いたのは、なんと、最後のアンコール曲が始まった時。それでもたった1曲のリズムに懐かしい40年のおつきあいのあれこれのシーンを思い出し、少しばかり胸が熱くなったひと時でした。今年75歳でいまだバリバリの隅田代表をはじめ、メンバーの皆さん、どうもお疲れさまでした。
帰路には別海町の「風蓮湖上太鼓」元代表の河嶋さんのもとにお邪魔し、しばらくの太鼓談義。長く「たいころじい」の読者でもあったことをうかがい、氷点下の外気とはうらはらに、またもや嬉しさで胸があたたかくなった北海道の旅でした。
2014年2月 4日
2014年2月3日
節分に思う
例年ならもっとも積雪が多いはずのこの時期、わが白山市はまったく雪の気配すらない今日このごろ。過ごしやすいのは有難いのですが、やはり降るものが降らないと、どうも落ち着かないものです。
そんな日々の中、1月26日、京都で木村優一さんの「大地の奏で」コンサートがありました。神戸の「和太鼓松村組」の元メンバーで、2011年に独立してからは独自の世界を着々と築いてこられた木村さん。「よくぞ成長されました」という舞台を見せていただき、心から「お疲れさま」の言葉をお贈りします。
その週末の31日は、東京のオーチャードホールでTAOのコンサート「十七人の侍」。今年は設立20周年にあたり、ここでもまた20年の蓄積を目の当たりにしました。太鼓という楽器を用いた新しいジャンルの芸風の構築、斬新な企画、強大な集客力。私にとっては刺激的なことばかりで、太鼓のさらなる可能性を思い知らされました。藤高代表を筆頭としたTAOというニュータイプの太鼓チーム、メンバー一丸となってこれからどこを目ざすのか。ますます目が離せないチームの舞台をこれからも見守っていきたいと思います。