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2015年1月28日

先達としての意地を見た「英哲 音楽会」

 1月21日から25日まで(23日は休演)、東京の世田谷パブリックシアターで、林英哲さんのコンサート「英哲音楽会(えいてつおんがくえ)」が開かれました。パブリックシアターでの連続公演は今年で3年目。毎回、「太鼓でこれほどのものを見せてくれるのか」と、非の打ち所のないほどの見事な舞台を繰り広げてくれるのですが、今回はさらに、英哲さんの「太鼓打ち」としての舞台への意地、自負のようなものが強く感じられました。

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 ご存知のように、英哲さんは日本で最初に太鼓ソロ奏者としての道に踏み出し、43年にわたってつねに先頭を走り続けてきた人です。手本とする人が誰一人いない中、もがき、悩み、苦しみながら、伝統ではない新しい「音楽としての太鼓」を模索し、創造してこられました。今、日本には多くの太鼓チーム、太鼓奏者がいますが、この太鼓文化をさらに大きく育てるには、先達としての「自分が頑張っていくしかない」と、まるでそんな思いがこもったような迫力が、演目全7曲すべてに出ずっぱりで打ち込む姿からひしひしと伝わってきました。まさに「ぐうの音(ね)も出ない」気魄。その英哲さんの意を汲んだ「風雲の会」の一糸乱れぬ統制、さらに打ち手の邪魔をすることなく清楚で奥行きのある空間を演出する音響と照明。すべて完成されたそれらが互いに支え合ってピラミッドのように一つの舞台を創り上げていく充足感。「一体、何がそうさせるのか」と問いかけながら、まばたきも惜しんでステージに見入り、聴き入った、あっという間の2時間。英哲さん、風雲の会の皆さん、そしてスタッフの皆さん、お疲れさまでした。

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2015年1月22日

恒例の土佐和太鼓文化研究所「一響館」主催和太鼓コンクールで元気をもらう

 18日日曜日、高知県の四万十市で、和太鼓研究所「土佐一響館」の主催による「第9回土佐和太鼓コンクール」が開催されました。今回は、少年の部・青年の部を合わせて26団体が出場。どのチームも昨年より確実にレベルアップして甲乙つけがたく、審査する側としては大きな重圧を感じたほどでした。

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 このコンクールは、一響館の主宰者であり元は中学校の校長だった明神宏和先生が、太鼓を通じて地域の人々の気持ちを結ぶことを目的に発足したもので、その趣旨を汲んだチームが多く、明神先生ご自身も御歳89歳ながら精気がみなぎり、ご挨拶も「立て板に水」の流ちょうぶり。これもひとえに太鼓の効用かなと感心しつつ、地元に太鼓を根づかせようと奮闘されている先生の情熱にあらためて胸を打たれたひとときでした。

 来年は節目の第10回で、すでに日程も決定済み。先生に負けないよう我々も精進しますので、皆さんもますます稽古に励んで出場を目ざしてください。楽しみにしていますよ!

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2015年1月 5日

本年もご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

あけましておめでとうございます。皆さま、お健やかに新年をお迎えのことと思います。

 私事ですが、今年はアメリカ・ロサンゼルス州のASANO TAIKO U.S.で新年を迎えました。当地ではクリスマスは大変賑やかですが、正月は意外に静か。1月1日のみ休日で、2日からは通常通りの生活のようです。とはいえ、新年を迎える喜びはアメリカも同じ。家々はどこも色とりどりのイルミネーションで飾られ、とくに大晦日は新年に向かってカウントダウンが始まり、1日の午前0時とともに7カ所からいっせいに花火が打ち上げられました。その音が景気よくこだまするのがなんとも豪快で、我が白山市でもこんなことができたらなあと、子供のようなことを考えたりしたひと時でした。

 さて、今年も昨年に引き続き、いろんな面で厳しい一年になりそうです。あらためて褌を締め直し、気持ちにしっかりネジを巻いて、諸事邁進していく所存です。皆さまのもとにもできる限り足を運びたいと思っていますので、お邪魔した際にはどうぞよろしくお願いいたします。

 なにはともあれ、本年も変わらぬお引き立てのほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。

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