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2015年3月 3日

あっという間に通り過ぎた2月

 本当に「時」というのは待ったなしに過ぎゆくもので、ふと気がつけば前回のブログから、なんと1カ月も経過していたというていたらく。まったく面目ないことです。
 というわけで、今日は急ぎ足で2月中の覚書を。
 まず1日。大分のお客さまに届ける太鼓を積んだ4トントラックで大阪南港へ。フェリー「さんふらわあ」にて別府港に向かい、納品を終え途中湯布院へより、フェリーで四国は愛媛県の八幡浜港へ。10数年振りに訪れた八幡浜の市街地は懐かしく、40年ほど前に初めてこの地に来た20代のころを思い出しました。
 当時、骨董屋を営んでいた人から締太鼓セットの注文をいただいたのですが、納品に来るとシャツの上に腹巻姿。何気なく腹のあたりを見ると、なんと腹巻きの中に分厚い万札の束。しかも乗っていたライトエースのライトバンは外見はボロボロなのに、車内には横山大観の絵画や、高価な高蒔絵をほどこした文箱などが無造作に押し込まれ、まだ若僧だった私は「へーっ」と度肝を抜かれたものでした。
 そんな思い出にひたりながら、松山、高松、善通寺、倉敷と、道すがらのお得意さまにご挨拶しながら北陸目ざして帰路のドライブ。ゆっくりとあれこれ考えながら、気ままにハンドルを握った3泊4日の一人旅でした。
 8日は「大江戸助六太鼓」、11日は「大元組」と、相次いで東京で太鼓チームの新年会。14日は名古屋で和太鼓special live小林辰哉×羽田康二×若山和之各氏、辰年生まれの三方によるライブを堪能し、

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15日には神戸で木村優一さんの演奏生活20周年記念コンサートで打ち込みの力強さに感激。20日は熊本県宇土市で「宇土太鼓祭」。ここには全国でも珍しく、胴に木星が埋め込まれたケヤキの大太鼓があり、その多くは江戸時代の作。今も26基が現存し、「宇土市大太鼓収蔵館」に保存展示されています。その太鼓を使ったライブでは、製作から400年(1673年寛文年間)の月日が経過したケヤキの深みのある音を堪能。
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            文化3年建立八幡宮の鳥居

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 しかし、「宇土大太鼓これからの100年プロジェクト」と題したイベントでありながら、コンサートでは、ゲストの若い打ち手の濁った音に少し首をかしげた一幕も。せっかくこうした貴重な遺産を所有している以上、宇土の太鼓の特徴を生かした、きちんとした打ち込みをと願ったひと時。これからの活動に期待するばかりです。
 と、普段の月より2日少ないとはいえ、28日まであっという間の日々でした。

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