2017年5月 8日
18年前と23年前の、二つの初心
昨日、新潟県糸魚川市で、松本悠斗さんのデビューコンサート「ZERO」がありました。今20歳の松本さんが太鼓を始めるきっかけとなったのは、2歳のときにおじいちゃんが買ってくれた小さな太鼓。それがなんと我が社の太鼓だったそうで、それから18年後に約1,000人収容の大きなホールを満席にするほど大きく成長した姿を目の当たりにして、感動もひとしお。これからプロとしてさらに努力を重ねていくだろうことを思うと、将来が大いに楽しみ。第四世代となる若い太鼓打ちに、期待大の公演でした。
同じく今から23年前、世界的なエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」に鼓童を通じ21張の太鼓を納入。6尺の桶胴太鼓を筆頭に、3尺5寸桶太鼓3張、1尺8寸桶太鼓5張、4尺と3尺5寸、3尺の平太鼓が各1張、2尺2寸の長胴が2張、1尺6寸の長胴が2張、5丁掛け締太鼓が5張という内訳で、当時「鼓童」に在籍していた近藤克次さんが作曲指導と赤嶺さんが通訳で同行。「ミステリア」と題した公演で、ステージ真上から6尺の桶がスルスルと降りてくると同時に、左右から二つの平太鼓、そして対角線上に四つの長胴が現れるというダイナミックな演出に、体がゾクゾクしたことを今も覚えています。それから何度かチューニングなどで足を運び、このほど十数年ぶりの張り替え依頼。実は本日これから出発というスケジュールで、
(シルクドソレイユ MYSTEREのパンフレットより)
23年前に自分で手がけた太鼓が海外の大舞台で打ち込まれる様子を誇らしく見守った初心を思い出しながら旅支度を終えたところです。では、では、、
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