2017年11月13日
北の大地に根づいた太鼓
11月3日、釧路センチュリーキャッスルホテルにおいて「釧路太平洋太鼓保存会」が、平成29年度釧路市文化賞を受賞されました。振り返れば、釧路の太平洋炭鉱で働く有志によって太鼓チームが結成されたのが昭和45年。以来、45年間の長きにわたり、炭鉱閉山後も国内外で演奏活動を続け、「釧路」の名を全国に知らしめた功績は、まさに釧路文化賞にふさわしいものでしょう。受賞式では山本会長の責任感溢れる覚悟の顔が印象的でした。同時に創設者の故及川勝さんの人懐っこい笑顔が思い出され、ふと心を癒やされたひと時でした。
翌日はレンタカーを走らせ阿寒湖へ.かつて阿寒湖温泉のホテルに太鼓を納めた記憶など辿りながら、マリモの湖から霧の摩周湖までひと走り、湧別で一仕事を終え、夜道をひた走り、
翌5日はふたたび釧路で「北海道くしろ蝦夷太鼓保存会」の結成50周年記念公演。このチームもまた現在の太鼓文化の創生期から活動を開始したイキの長い団体。釧路の地に太鼓文化を根づかせようと、初代会長の石田栄一さん、2代会長の石田博司さんのご努力によって、全国各地から入植してきた人々の芸も取り入れながら、ここまでチームを育ててこられたことは、太鼓づくりの職人としても嬉しい限り。本当にお疲れ様でした。釧路太平洋太鼓保存会とともに、今後ともますますのご活躍を楽しみにしています。
さて、帰社したその夜は、金沢で民謡歌手伊藤多喜雄さんのコンサート
。相変わらずの豊かな声量と、テンポの良い歌いぶりに、大いに楽しませてもらった2時間。元気の秘訣は日頃から体幹を鍛えておられるということで、同世代の者として尊敬の念。見習わねばと心に誓いながらアンコールの拍手を送った一夜でした。
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