2018年3月31日
年度末にアルゼンチンで太鼓事情を見聞
3月もいよいよ今日で締日、同時に今日は多くの事業所が年度末を迎え、何かと慌ただしい一日を送られたことと思います。皆さんの本年度の業績が嬉しい結果となりましたことを願うばかりです。
さて、この忙しい中をあえて、先週、アルゼンチンに旅してきました。というのも、5年前にロサンゼルス州トーランスにUS.ASANOをオープンした際、熱心にワークショップに参加してくれたアルゼンチンのあごヒゲの青年がいました。その彼、ガストンさんがその後日本に留学することになり、茨城のつくば大学で地下鉄工学を勉強。その間も太鼓について幅広く見聞し、各地のコンサートにもマメに足を運び、太鼓に対する熱心さは真似のできないほど。やがて勉学実って昨年アルゼンチンに帰国したのですが、その時にはなんと、ブエノスアイレスに太鼓道場を開きたいとのこと。また、お国で待っていてくれる人がいるので、結婚式にはぜひとのお誘い。そんな経緯により、現地の太鼓事情の視察も兼ねて渡航した次第。
真髄太鼓
八丈太鼓
ご両親と 7月4日通り
各チームで活躍している方々 ロミナと立石雷さん
結婚式や披露宴など、日本とのお国柄の違いを感じつつも楽しい滞在期間中、かつて金沢学に学んで太鼓を経験したというロミナさんや、元鼓童のメンバーで、現地の太鼓を指導している立石雷さんとお会いする機会もあり、彼らが熱心に太鼓文化の拡大に力をそそいでいる姿に感動。日本の太鼓が確実に地球全体に広がっていることを実感した旅でした。
では、来年度もしっかり頑張って太鼓文化の向上に寄与できるよう、邁進してまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
2018年3月19日
あわただしいながらも、春はすぐそこ
春の前にもう一度大雪が降るのではと用心し、今だに冬タイヤのままでいる今日このごろ、毎年恒例の太鼓教室の発表会「今、響きが風になる」の開催。教室をスタートしてから20数年、生徒さんたちの技倆も年々向上し、練習場では毎日誰かの太鼓の響きが聴かれるようになりました。有り難いことです。松任の地にいっそうの太鼓文化が根づくお役に立てるよう、今後とも頑張っていきます!
そして松任からアメリカに羽ばたいたロサンゼルス州トーランス市の太鼓の拠点、U.S.ASANOが、このほど設立5周年となりました。記念行事の一環として二日間にわたり公演が開催され、東京からは三宅太鼓のご一行が同行。現地では若者のグループ「ユニット・ワン」が演奏を披露し、アメリカ的リズム感の太鼓の中に日本的精神が表現され、新たな太鼓文化が形成されつつあることを肌で感じました。同時に現地の皆さんも三宅太鼓の力強い打ち込みを間近に目にし、和太鼓という楽器について新たな認識を持ったようにも思いました。
三宅島芸能同志会のみなさん UNITONE
かつて第二期鬼太鼓座に在籍し、今では秀明太鼓の中心となっている中村浩二さんと再会。昔話に花を咲かせながら、アメリカに太鼓を広める礎として努力・ご苦労をされたお姿に、あらためて尊敬の念を深くしたひと時でした。
帰国して二日後、九州福岡の「TAO」の皆さんへの納品に続き、その足で福島の「飯坂温泉太鼓祭」へ。気がつけば気温も上がり、春はすぐそこの風情。まもなくの決算を控え、何か心せわしない日々が続きます。
納品風景 TAO 岸野さん・江良さんと
2018年3月 7日
春浅い栃木で、どうか安らかに
この冬は思いがけない豪雪に見舞われたここ北陸も、弥生3月、少しずつ木々のつぼみがふくらみはじめ、生命の息吹が感じられる今日このごろです。
そんなある日、那須塩原から早川敬二 さんの訃報。昨年7月2日のブログでご紹介した「与一太鼓」の早川さん。いち早く太鼓に現代音楽の手法を取り入れ、藤田正典さん作曲による全5楽章からなる組曲形式の「凡神」で、長野オリンピックの開会式と閉会式で世界の人々に日本の太鼓をアピールした「与一太鼓」の初代会長。太鼓を音楽として育てた功労者であり、私には懐かしい縄文最中とともに思い出される早川さんでした。春浅い栃木で、どうか安らかに、心よりご冥福をお祈りいたします。