2019年10月 1日
初秋にて
いやはや気がつけば今日で9月も終わり。今月は各地でコンサートが多く、また太鼓の納品も前回のブログでご報告した福岡に続き、明治神宮さまをはじめ各地へ向かい、相変わらず腰の定まらない日々。中でも印象的だった公演は、14日の神谷俊一郎さん主宰の「まといあわせ」と、14・15日に行われた「天邪鬼」代表の渡辺洋一さんの芸道50周年記念公演「新しい風」。「まといあわせ」は愛知と東京の若い打ち手たちが「太鼓を通しての交流」をテーマに2017年に立ち上げた「まといの会」のツアー公演で、若者たちが新しい芸の可能性を探る初々しい雰囲気。一方の「新しい風は」文字通り渡辺さんの50年にわたる太鼓道の集大成で、さすがベテランの芸が光る重厚な舞台。新しい力×熟練した芸道という二つの舞台を堪能し、「太鼓文化の今」を実感したところです。
渡辺洋一さんの芸道50周年記念公演「新しい風」より
また太鼓の納品では、7日に明治神宮へ。昭和55年に奉納した5尺の大太鼓為、搬出作業に、若い職人5人と合流しての作業でしたが、拝殿からの搬出・入をはじめ、境内での移動などに若干の不手際もあり、あらためて大太鼓運搬の作業の難しさを痛感。今回はとくに入社して1〜2年の若い職人が多かったこともあり、これからいろんな経験を積ませて、太鼓づくりだけでなく、納品の作法やどんな場面にも瞬時に対応できる機敏さを培って欲しいと願った次第です。皆さんのもとに納品に上がった際は、どうかご指導のほど、よろしくお願いいたします。
そして先週25日は糸魚川の越王神社へ2尺4寸納入、宮司さまより海の幸・山の幸盛りだくさんの心のこもったおもてなしをいただき、感謝・感謝。あらためて御礼を申し上げます。
さて、昨日は、東京の太鼓の里響和館が毎年開催する「響和祭」の第11回目。そして明日は先般来取り組んできた山車の兵庫県への納品。慌ただしい日が続きますが、どこかで見かけられることがあったら、ぜひお声を掛けてください。よろしくお願いいたします。
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