2019年12月13日
鼉太鼓の調べに令和の安寧を祈った邦楽コンサート
師走に入ったものの、数日前にほんのちらほら初雪が舞っただけで、穏やかな冬の日々を過ごしています。
といっても、実は5日から9日まで渡米し、US.ASANOが主催した第6回目の太鼓教室発表会に行ってきました。2日間の日程に出場したのは36組、のべ280人。それぞれのチームの演奏を聴きながら、どちらかというとストレートに打ち込む日本の太鼓と、物語性を感じさせるアメリカの太鼓の違いのようなものを肌で実感。どちらが良いというのでなく、それぞれの色合いを持ちながら間違いなく進化している様子を確認できたように思います。
そして帰国した10日、全国に2000社以上の末社を従え、石川県では「白山(しらやま)さん」と親しまれている白山比咩神社の主催により、石川県立音楽堂を会場に「奉祝令和記念邦楽コンサート」が開催されました。当日は、1992年と95年に我が社が白山さんに奉納した5尺の鼉太鼓の右方・左方1対を、4トントラック2台、2トントラック1台、ハイエース2台という大所帯で拝殿から音楽堂のステージに搬入。
富山県高岡市に拠点を置く雅楽団体「洋遊会」が祝賀の曲「萬歳楽」を演奏したのに続き、「焱太鼓」がこの日のために作曲した鼉太鼓のための創作曲「雲龍」ほか2曲を披露。満席の客席では生まれて初めて生の雅楽の演奏を観たという観客も多く、あちこちから感動のため息が聞こえてきました。
私自身も年の瀬にこのような嬉しい舞台にふれ、重厚な響きの鼉太鼓の音色にひたりながら、この太鼓を奉納した当時のことや、相変わらず慌ただしかったこの一年を振り返り、感慨深いものがありました。
いよいよ残り少なくなった令和最初の年末、悔いのないよう、ラストスパートで頑張りたいものです。
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