2020年6月11日
人生の区切りに思う
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために外出を控えている間、ふと気がつけば野山はみずみずしい緑一色。新しい世代が夏に向かって元気に枝葉を伸ばしています。そして我が社も世代交代、新しい世代が令和2年の新年度を歩き始めました。私事ですが、去る5月20日、52年間にわたって在職した株式会社浅野太鼓楽器店を退社しました。21歳から太鼓づくりひと筋、ここまで長かったような、短かったような。さまざまな思いが去来しますが、ともかく人生の一つの区切りをつけ、ささやかながら「何事かをやりきった」という晴れやかな気持ちで私自身も新しい扉を開いた心地です。
退社のことは昨年から心に決めていたことなので、ごく近しい人にはお知らせしたところ、ある日「舞太鼓あすか組」主宰の飛鳥大五郎さんが遠路奈良からご来県。夫人の高司まゆさん、ご子息、メンバーの方もご一緒で、久し振りの再会に感激。そしてびっくり! 額に入った立派な表彰状を授賞! 「顕彰状 浅野昭利様」と名入りの賞状には、これまでの身に余る功績の数々。嬉しいやら有り難いやら、ただただ胸がいっぱいになるばかりでした。
さらに、たくさんの皆さまから心あたたまる退社のお祝いのお品やお手紙をいただき、どの人にもそれぞれ懐かしい思い出の場面があり、52年の歳月があらためて尊くよみがえりました。お礼を言わなければいけないのは私の方。本当に長い間ありがとうございました。
今後は一般財団法人浅野太鼓文化研究所理事長として、変わらず太鼓文化の振興と発展に努めてまいります。今までのように皆さまのコンサートにはできる限りお邪魔するつもりでいますので、どこかで見かけたらどうぞお声をかけてくださるようお願いいたします。
というわけで、今後とも浅野太鼓、浅野太鼓文化研究所と浅野太鼓祭司をどうかよろしくお願いいたします。
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