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2020年8月16日

近藤さん、どうか安らかに

 

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 テレビのニュースを見ても新聞を広げても、PCを開いても、コロナ、コロナの毎日。そんな中、福島の愛宕陣太鼓連響風組の斎藤通夫さんから、悲しい知らせ。北海道登別で「北海太鼓」を創始した大場一刀さんの片腕として、一刀さん亡きあと独特の打法を継承してきた近藤則文さんが、日昼ごろに亡くなったとのこと。4年前、近藤さんの「太鼓打ち50周年記念」の祝賀会でお元気な姿を拝見、最近は体調を崩して埼玉に転地療養されると聞いてはいたものの、まさかこんなに早く逝かれてしまうとは。私よりも4歳も若い近藤さんのご逝去に、ただただお悔やみを申し上げるばかりです。

 近藤さんに初めてお会いしたのは、私がまだ20代のはじめ。張り替えした太鼓を抱えて札幌駅に降り立ったところを、一刀さん差し迎えの、当時の庶民の憧れだったクラウンハードトップの乗用車で迎えに来てくださった時。謙虚で控えめで、しかし太鼓に対してはつねにどん欲で探究心旺盛な爽やかな若者。北海太鼓ならではの流し打ちは見応えがあり、今年初めに病を得るまで太鼓を打ち続けた近藤さん。名人級の打ち手を失い、寂しい限りですが、大場一刀から近藤則文、そして和太鼓 ZINKAの金澤綾花へと直伝された北海太鼓の打法が、これからも新しい世代につながっていくことを願うばかりです。

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(北海道 滝本旅館にて 理事長左横:近藤さん)

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 近藤さん、どうかこれからも北海道の太鼓を見守ってください。永い間、お疲れ様でした。ありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。

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