2020年11月12日
秋の日は釣瓶落とし
11月に入り、日に日に冷え込みがきつくなってきた今日このごろ、コロナ禍にあってもあちこちでいろんな行事・催しが復活しつつあるようです。
2日深夜から3日未明にかけて、新潟県長岡市の寳徳山稲荷神社で、恒例の秋季大祭「神幸祭」。県内外から訪れた熱心な信徒が見守る中、広大な境内に灯された数万本の蝋燭から夜空に立ち上る炎の渦は、まさに光り輝く龍のごとし。その勢いに見入りながら、今年一年無事に過ごせたことの幸いを深く感謝した一夜でした。
その週の半ば、「TAO」代表の藤高郁夫社長と会食。今では海外にもその名を轟かせているTAOの今後のあるべき姿をとうとうと語る姿は、頼もしい限り。ますますの発展を祈ります。
翌7日は神戸で「和太鼓松村組」の25周年コンサートのスタート。太鼓にマリンバとケーナを加えた演奏形態は、リズム・メロディー・打撃音が心地よくマッチングし、見事に松村さんならではの「型」を創り上げたことを実感させられました。その強みを活かし、どうかこれからもご活躍を。
翌8日、「TAO」結成以来にして、初めての白山市公演。三日前に語った藤高さんの言葉を思い出しながら、若いメンバーがはちきれんばかりのエネルギーを発散するステージを堪能したひと時でした。
さらに翌日、埼玉県秩父市で「秩父屋台囃子」の伝承に大きく貢献した高橋利雄さんの告別式に。高橋さんとは1990年からのおつきあい。教師として教鞭をとりながら秩父の太鼓を育て、屋台囃子の教則本のほかにも著著を残されました。立派な体格が印象的な人でしたが、病に屈し、まことに残念。先日他界された北海太鼓の近藤さんもそうでしたが、こうして太鼓の一時代を創ってきた人が、一人、また一人と遠くへ行ってしまうことに一抹の寂しさを感じた埼玉の夕暮れでした。
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