2022年8月 4日
エクスタジアで、あらためて太鼓の奥深さに新鮮な感
今年の「白山国際太鼓エクスタジア2022」を終えて2週間。実施直後の胸の高まりが鎮まり、ようやく客観的にステージを振り返ることができる今日このごろ、今またあらためて太鼓の面白さを実感しているところです。
今回は二部構成の第一部に「林英哲コンサート」、第二部に「千響繚乱」として県内外の6団体が競演するというプログラム。英哲コンサートはいわずもがな、ますます芸に深みが感じられる演目「澪の蓮」は、まさに「ぐうの音」も出ない見事さ。先般、アジアにおける著名な活動をした文化人に贈られる、大変権威のある「福岡アジア文化賞」の、しかも「大賞」を受賞されたことがいかにも納得できる無二の舞台。第二部では、地元の青少年チーム「和太鼓サスケ」に続き、隣接する川北町の「手取亢龍若鮎組」ともに、一心に太鼓に向かうこどもたちのひたむきさに胸を熱くし、さらに能登の「鵜浦豊年太鼓」、手許の「焱太鼓ユニット」、そして福井県越前町の「OTAIKO座明神」、父子4人で絶妙の技のコンビネーションを見せた「三宅島芸能同志会」まで、それぞれの個性豊かな芸にどっぷりとひたった90分。中でも海の神と山の神に一年の豊穣の祈りと感謝を捧げた祭り太鼓の、底抜けの陽気さと力強さ、人間臭さのあふれた太鼓は新鮮で、まだまだ各地に面白い芸が眠っていることを見せつけられた一幕でした。
明年のエクスタジアは、石川県が会場となる第38回国民文化祭「いしかわ百万石文化祭2023」における白山市のシンボル事業として、11月5日に開催します。また新しい切り口から太鼓をお見せできるよう工夫していきますので、ぜひお越しくださるようお待ちしています。
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