2023年6月22日
梅雨の合間に懐かしい思い出
梅雨にふさわしくじとじと雨が降るかと思えば、翌日は真夏のような酷暑。なんとも予想がつかない、このところの天気です。そうした中、4日には川越で「小江戸川越和太鼓響20周年記念公演」を観覧。20年の歴史を集約した思い出深い場面とともに、同じく観覧においでた懐かしい皆さんとも、久し振りに旧交を温めた一幕でした。三木会長さん、これからも頑張って、25周年、30周年の舞台をまた見せてください。楽しみにしています。
(画家 乾敏夫さん作)
さて、今日は故あり、少しばかり書類棚の整理。懐かしい写真や図面写真(財団撮影)の数々。25年ほど前まで木工場で太鼓台の製作に従事していた「宮本のお父」が引いた台や御所車の図面写真、「御諏訪太鼓」小口大八さんから注文をいただいた関東台の写真には「小口大八」と横判の文字がくっきり。宇崎竜童さんに納めた四本柱台(林英哲氏設計)の図面写真、鬼太鼓座の田耕さんが亡くなる1週間前、直径3尺8寸(約1.15m)のケヤキ大太鼓の革面に描いた馬の絵の下絵など、宝物が続々。いつの間にか捜し物の手を休めて往事の思い出にひたり、心まで梅雨の合間の晴れ間を満喫したひとときでした。
2023年6月 1日
楽しみながら現場で汗
ここしばらく慌ただしい毎日が続き、ふと気がつけば5月も今日で終わり。なんとしたことか! 時の過ぎゆく早さに驚くばかり。
そういえば近ごろの太鼓界の様子は、コンサートに足を運ぶよりも、インスタグラムやSNSで情報を得るのが主流とか。その手っ取り早さは、まさに時代の流れ。だが、いったん田園風景に目をやれば、つい先日田植えを終えたばかりの苗が、しっかりと大地を踏みしめて着実に成長している。いかにもシンプルで愚直だが、人生、まさにこうありたいもの。私もシンプルに、今は太鼓職人の原点に返り、日々、革の張り替えに力を入れている。依頼を受ければ、頼られているという実感があり、楽しみながら現場で汗を流している。いささか筋力は衰えたが、もうしばらくは楽しませていただこうと思っている。
またお知らせがあります。
6月4日に小江戸川越和太鼓響さんの20周年記念公演「祝祭の慶び」があります。会場はウエスタ川越大ホールで、12時開演です。私もそこに参加していますので、お見かけしましたらぜひ声かけてください。