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2023年11月20日

充実の「和太鼓シンポジウム」と「白山国際太鼓エクスタジア2023」を終えて

 

 私にとって今年最大かつ最重要な二つのイベントが、11月4日・5日の2日間に無事終了しました。ようやく胸の高鳴りもしずまった今、ここにあらためて総括したいと思います。

 まず一つ目が4日に開催した「和太鼓シンポジウム 太鼓の歴史と文化を次世代につなぐ」。第一部と第二部で構成したシンポジウムは、第一部に林英哲氏による基調講演をいただきました。演題はそのものズバリの「林英哲の太鼓」。太鼓奏者となって50年の「先達」としての思いから、一つひとつの舞台を創り上げてきた、その時々の思い入れ。そしてこれまでの多岐にわたる活動の根源にある、太鼓に対する表現者としてのあくなき探究心など、いずれも聴く者の腑に落ちる話ばかりで、あらためて英哲さんの太鼓に対する高潔で真摯な思いに胸を打たれました。

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 続く第二部は、古くから知己をいただいている文学博士で松任出身の小林忠雄先生、経済学博士の佐々木雅幸先生、そして前の国立劇場「日本の太鼓」ブロデューサーで芸術学博士の茂木仁史先生をパネリストにお迎えし、そこに私も加わり、これまでの太鼓芸能の流れと今後の継承について語り合いました。追わせて2時間30分の時間があっという間に感じられたほど、充実した時間だったと思います。ご観覧くださった皆さん、発言をくださった会場のお二方、そしてパネリストの先生方、本当にありがとうございました。ご苦労さまでした。

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 そして翌5日は「白山国際太鼓エクスタジア2023」。今回は第38回国民文化祭の白山市シンボル事業としての位置づけをいただいたので、サブタイトルを「祝祭の響宴〜鳴りわたる」とし、通常ならば門外不出の白山比咩神社舞女さんをはじめとする県内チームと共に、全国から10団体を招聘。現在の日本の太鼓の在りようを、客席の皆さんにつぶさに見ていただきました。このエクスタジアも二部構成で、第一部の太鼓の響宴に続き、第二部では古典と前衛芸術のコラボーションにより、異次元の舞台芸術を展開。英哲さんの太鼓と麿赤兒さんの舞踏、そして藤舎呂悦師匠の小鼓と藤舎貴生さんの横笛が、まさに一期一会の見事な舞台を繰り広げました。思い返しても「さすが!」としか言葉がないほどの舞台。ご出演くださった皆さん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。

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2023年11月 3日

泰山北斗を目ざし、今年もエクスタジア

 今日は毎月恒例、崇拝する白山比咩神社の「おついたち参り」へ。そして拝殿に掲げられた、これまた毎月恒例の今月の言葉は、「泰山北斗の如し」。権宮司の解説によれば、「泰山は、山の代表。北斗は、星の代表。ともに人々に仰ぎ見られるものであるところから、その道の大家として尊ばれる人物をたとえていう言葉」だそうで、よく耳にする「泰斗(たいと)」とは、その略だという。

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 そのような大人物には到底ほど遠い我が身ではあるが、私が実行委員長となり1993年からスタートした白山国際太鼓エクスタジアが、まもなく今月5日に開催される。30年にわたって心血を注いできたイベントを間近に控え、今年もまた粛々と準備に余念のない今日このごろ。一人でも多くの人に、エクスタジアならではの至高の舞台を見ていただきたいと切に願っています。

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